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34回全国コミュニテイ・ユニオン
全国交流集会参加報告

 34回全国コミュニテイ・ユニオン全国交流集会が、2022年10月15、16日の両日、札幌市で開催された。愛知ユニオンは全国の地域労働組合・合同労組(コミュニテイ・ユニオン)と連携している。

 以下、愛知ユニオンからの集会参加者の報告です。

〇総会

 前回(2021年)静岡で開催されたコミュニテイ・ユニオン全国交流集会が黒字になり、その残金でコミュニテイ・ユニオン全国交流集会の旗が作成され、お披露目がされた。

〇講演

 市川守弘弁護士から、係争中のアイヌ先住権のサケ捕獲権訴訟について講演があった。

 アイヌ人はかつて遡行するサケを自由にとっていたが、明治政府によって禁止された。政府は、アイヌ人も和人(シャモ)も同様に禁止しているから差別ではないという。しかし、アイヌ人は昔からサケを獲っていた。

〇分科会(ハラスメント分科会に参加した。)

 相談者の話を聞くのは長くて40分程度にする。それ以上になると同じ話の繰り返しが多い。その40分でユニオンとして取り組むべきか、ユニオンでは取り組まず、被害妄想としてカウンセラー等につないだ方がいいかを判断する。

 パワハラで謝罪文を会社はまず出さない。非を認めて謝罪文を出すようなまともな会社なら、そもそもパワハラは起きない。

 労働者が退職の意思を固めてからユニオンに相談に来るケースが多い。

 退職した労働者の交渉が膠着して、結局、会社に謝罪文に代えて退職した労働者への感謝状を贈ることで妥協して決着させたことがある。

 「労働基準監督署がパワハラで動いている事件にユニオンが関わるとどうなるか?」との質問に、「労働基準監督署は忙しいから、『ユニオンが対応してくれるのなら、労基署の仕事を減らしてくれてありがとう』ということで喜んで手を引きます。」との回答があった。

〇参加した感想

 名古屋ふれあいユニオン、みえユニオンなど他のユニオンと交流してパワーをもらった。

 今回の交流集会の事務局になった札幌地域労組の『小さな労働組合 勝つためのコツ』 (1600円 寿郎社)を買った。寝転んで読める。札幌地域労組は組合員も多く、ほとんどチェックオフ(会社が給与から控除してユニオンに組合費を送金する)で集める。会社はチェックオフに協力する義務はないが、チェックオフにすると誰が組合員かわかるという会社にとってのメリットがあるので協力する。財政がきちんとすると、オルグを何人も置くことができ、弁護士にもきちんと報酬を払える。財政がしっかりしているから、スラップ訴訟にも毅然と闘うことができる。

 労働組合も政党も闘うことによって強くなる。ほかのユニオンの雰囲気も感じられる集会参加の効果は絶大で、次回の全国交流集会(2023年秋熊本で開催予定)も参加したい。愛知ユニオンではここ1,2年争議の経験がないが、争議を経験しないと強くなれないので、例えば他のユニオンに我々もお手伝いに行くなどの対応も必要かと思う。

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